8月22日を「kentaの日」にしよう

痛ましい事件の記憶が蘇った。Number Webに掲載された次の記事だ。

往復ビンタ10発以上「きつい振りすんな!」竹田高剣道部主将“死亡事件”から12年…遺族が明かす“暴力指導の壮絶さ”

https://number.bunshun.jp/articles/-/849721

詳細は記事を読んでいいと思うので割愛する。ともかく感じたことは、ビンタもひどいが、スポーツ関係者の医学的な無知さだ。意味のないしごきには腹が立つが、それ以上に、すぐ病院に連れて行かないと危険な状態を放置したことに怒りを感じる。

到底、こんな人たちに子どもは預けられない。しかし、指導者を逮捕したところで、なにか変わるのだろうか、という危惧をもってしまうこともたしかだ。いつかこの事件は風化してしまうだろう。

「記念日」にする提案

毎年9月1日は防災の日である。関東大震災の教訓を忘れない、という日だ。おそらく今後、3.11もそういう日になっていくだろう。

私は、工藤剣太さん(当時17)が亡くなった8月22日を「kentaの日」として、スポーツ界全体で「理不尽な暴力を廃し、健全で科学的なスポーツ指導を決意する日」にしてはどうかと思う。ある地方のある高校のある教師と顧問がしでかしたこと、で片づけてはいけない。少年野球でも、言葉の暴力がとびかうのがいまだに普通の状態だ。

根性は絶対に必要だ。でも根性をつけるために往復ビンタをするというのは違う。そして屋内でも熱中症の危険はあることも周知しておくべきだし、関係者は全員、AEDの使い方に慣れておくべきだろう。記念日を設け、全員で反省し、学ぶ価値は十分にある。

それにしても、「暴力」と「指導」は紙一重のところもあるとはいうものの、私は指導者が「首から上」に手を出すのはすべて暴力とみなしていい派である。後頭部を殴る、ビンタをするといった「首から上への攻撃」は、非常に危険だし、屈伏や服従をうながす行為でしかない。きっと自分が先輩や指導者にやられたから、つい自分もやってしまうという不幸な連鎖になっていると想像する。

猛省せよ。