[COVID-19]段ボールなら24時間生きている

ウイルスは宿主を離れると、そうは長くは生きられない(だから必死に、次々と宿主を見つけようとするわけだ)。新型コロナウイルスの場合はどうだろうか。その実験結果がレポートされているので紹介しよう。ソースは、以下の記事である。

Aerosol and surface stability of HCoV-19 (SARS-CoV-2) compared to SARS-CoV-1

段ボールの表面では24時間

  • 空気中ではエアロゾル化後最長3時間
  • 銅の表面では最長4時間
  • (梱包用の)段ボールの表面では最長24時間
  • プラスチックとステンレスの表面では最長2〜3日間

(原文)We found that viable virus could be detected in aerosols up to 3 hours post aerosolization, up to 4 hours on copper, up to 24 hours on cardboard and up to 2-3 days on plastic and stainless steel.

という結果である。段ボールが24時間、プラスチックやステンレスが2~3日間というのはかなりの衝撃だ。自宅に届いた宅配便を開封し、段ボールをかたづけたあと、どれほどの人がていねいな手洗いをしているだろうか。

ともかく手指を清潔に保つこと

プラスチックとステンレスだと2~3日間も生きているというのは、もう電車の中は汚染され続けているとみて間違いがない。移動したなら、すぐに手指をきれいにするほかないということだ。

一方、エアロゾル化では、最長3時間というのは、朗報だと思う。ホールなどで汚染があったとしても、翌日にはリスクがさがっている。しっかり換気をしながら、間をあけて利用すれば、問題になることはないだろう。

屋内の消毒方法

プラスチックやステンレスの表面で長生きするとなると、ピアノの鍵盤なども気になる。とくに高齢者のいる家庭では、屋内も消毒したくなるだろう。各自治体がドアノブなどの消毒方法をウェブページで告知している。

福岡市のページがわかりやすいので紹介しておく。 500mlのペットボトル1本の水に塩素系漂白剤を5ml(ペットボトルのキャップ1杯)入れた水で拭く。ビニール手袋を忘れずに。

福岡市のウェブページより