[COVID-19]主催者にできることの具体例

すでに「イベント主催者にできること」と題して、新型コロナウイルス対策についてまとめた。これからお彼岸となり、全国の寺院にも人が集まり、法要が営まれたりするので、感染リスクも増える。

具体的な事例として、東京交響楽団の対策を紹介しよう。こちらのページにまとめられているが、重要なところを抜粋する。

以下の症状があるお客様はご来場をお控えください。

ウイルスキャリアの疑いがある人については、来場を控えるように呼びかけている。具体的だ。

  • 37.5度以上の発熱がある方、または発熱が続いている方
  • 風邪の症状(発熱、咳、くしゃみ、喉の痛みなど)がある方
  • 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
  • その他、体調に不安がある方

さらに、「基礎疾患をお持ちの方、妊婦の方は、医師の判断や、関係機関の情報をご確認の上、慎重なご判断をお願いいたします」と注意書きをしている。新型コロナウイルスは基礎疾患をもっている人が重症化しやすいと言われているから、重要な注意だ。

「こまめな手洗い・手指消毒」のご協力をお願いいたします。
また、手でご自身の顔(目、口、鼻など)には触らないようお気をつけください。

続いて、具体的なお願いである。とても重要だ。説明が続く。

新型コロナウイルスは、空気感染ではなく、飛沫感染によって、最終的には手から目、口、鼻の粘膜を通じて感染します。
こまめな手洗い、手指の消毒、また手で顔を触らないといった、少しの所作の積み重ねが、最大の対策となります。

「咳エチケット」をお守りください。マスクをお持ちの方は着用をお願いいたします。

これは、飛沫感染を防ぐために重要なポイントである。マスクを「他人に迷惑をかけないため」に使うという位置づけも正しい(早く、ホールが人数分のマスクを配布できる状態になってほしいと思う)。

咳、くしゃみ等の症状がある方は、ホール館内でのマスクの着用にご協力をお願いいたします。
(主催者・ホールにてマスクのご提供はしておりませんので予めご了承ください)
マスクがない場合は、上着の内側や袖、ティッシュ、ハンカチなどで口や鼻を覆う「咳エチケット」をお守りください。

「紙」にも留意

その他、チケットもぎりはしない、プログラム配布もしないなど、「紙」に触れる機会も減らしている。紙をめくるために指をなめる癖がある人もいるし、これも正しい。

私は、ここまで主催者が留意をし、換気にも気を配るのであれば、感染リスクは最小限にできると考えている(ただし、参加した人が帰宅後すぐに手を洗う/風呂に入ることが必須)。

全国の寺院も、参考にして欲しい。彼岸法要は、そのままいつも通りだとクラスターとなりかねない。参拝者に同唱させない(声を出させない)、咳エチケットを守ってもらう、紙(経本等)に触れさせないなどの工夫が必要であると思う。