GSEに頼る

「もう弱毒性に変異している。風邪と同じだよ」

と言われても、まったく同調する気にはなれない。ワクチンを接種している人が多いのだから、重症化率の低下がウイルスの弱毒性を示す証拠にはならないだろう。そして、ワクチンがどこまで有効か、という問題もある。

「軽症/重症」の認識ギャップ

そもそも、「1年以上が経過したのに、まだ『軽症』を誤解したままか」という思いもある。医学関係者たちがいう「軽症/重症」と、私たちがこの言葉から受ける「軽症/重症」にはギャップがある。

一段階ズレているといっていい。医者のいう重症者は、ECMOや人工呼吸器がなければ、命を落とす段階の患者のことである(ただし、自治体によって基準が異なることもある)。

「高熱が出て、ひどく辛い」が普通に想像する重症者だが、これが医者のいう「軽症者」である。「重症者は少ない」と聞けば、私たちは「鼻風邪程度で済む」と思ってしまう。大きな誤解である。専門家たちは「オミクロン株は瀕死者が少ない」と言っているだけだ。

感染すると、鼻風邪どころではない苦しみが待っている。その上、COVID-19は後遺症が長く続くという話もある(Long covid)。とくにオミクロン株で注目されているのが、脳にもウイルスが入り込んで、ボーッとしてしまう後遺症(Brain fog)である。4人に1人は記憶障害が残るとか、男性のサイズが小さくなるとか、ちょっと勘弁してもらいたい後遺症ばかりだ。

「長期的なワクチンの影響が不明」ということがよく話題になるが、それを言うなら、新型コロナウイルスも同じである。長期的な影響はまだわかっていない。たとえば、水疱瘡のウイルスが体内に潜み続け、帯状疱疹を発症させることは有名だ。COVID-19でも、似たことが起きる可能性もあるのではないか。

Brain fogが続くのか、比較的早期に解消するのかもまだ不明である。パンデミックからやっと2年。トンガの海底火山噴火による正体不明の「津波」(2022年1月15日深夜‐16日)のように、わかっていないことも多いのだ。

「軽症ならイヤな副反応があるワクチンより、オミクロンにかかって免疫をつけるほうがマシ」という芸人が話題になっていたが、私はやはり、かかりたくはない。「インフルエンザなみ」というが、インフルエンザで後遺症に悩む話を聞いたことがあるだろうか。


cf.
中等症、医師「人生で一番苦しい」 一般認識とギャップ(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASP853PWBP82ULBJ002.html

【独自】ワクチン接種実績は予定のわずか12% オミクロンで症状が変化、「認知障害」の懸念(AERA dot.)
https://dot.asahi.com/dot/2022011400016.html


頼れるのは換気とダブルマスク、そして長居しないこと

とはいえ、なかなか対処は難しい。オミクロン株は感染力が強く、空気感染だと思え、ということになっている。ともかく人がいる環境では換気が大切だ。そして不織布マスクの二重、あるいは不織布マスクと布マスクの二重かけが必須だろう。いまどき、ウレタンマスクだけで過ごす人には近寄らないことである。

外食するときは、リスクを計算せざるを得ない。大きな換気扇がぶん回っていて、調理の香りがあまりしないところは比較的安心だ。他の席と距離があり、誰もが静かに話しているところも落ち着く。

それでも、長居はしないことである。飲食店はマスクをとって声を出すところだからだ。最悪なのが、出てきた料理をそっちのけにして、おしゃべりに夢中になるパターンである。この間、テーブルの上の料理に、ウイルスが降りそそいでいると考えるべきだ。

ウイルスは熱に弱いから(感染すると発熱するのは、その熱でウイルスをやっつけようという身体の反応だという)、それでも、料理を熱々のうちに食べてしまうならリスクは小さい。料理が出てきたらさっさと食べること。平らげてから、マスクをして話す。そして長居はしない。さらなるおしゃべりは、オープンテラスの喫茶店など、リスクの低いお店に移動してからにしよう。

飲食店でもう一つ気になるのが、ほとんどのお店で、調味料がテーブルの上に放置されていることだ。飛沫のかかる位置にあって、手で触るものだから、汚染されている可能性がある。それをつかんだあと、ポテトやピッツァを手づかみで食べたりするわけだ。手指衛生には、食事中も気を使うほうがいい。

藁をもつかむなら、GSE

ほかにもとるべき対策はいろいろある。ネクタイとスーツというファッションはしばらく避けたほうがいい。とくにネクタイは毎日手で触る上、滅多に洗わないから、感染源になり得るものである。どうしても必要なら、14本くらいを毎日ローテーションするほかない。

家族との接触は悩みだ。COVID-19の特徴からみて、元気に見える家族がじつは感染者で、ウイルスを多数吐出している可能性がある。日頃から生活様式を変更しておく必要があるだろう。

タオルを別にする、家でも黙食し、食事が終わってから、換気にも留意しながら話す。トイレは蓋をしてから流すことを徹底する。これでも、オミクロン株の感染力にはたちうちできないかもしれないが、感染が判明してから慌てるより、はるかに安全度は高いはずだ。

さらに私はGSEに頼っている。GSEはGrapefruit Seed Extractの略だ。あのグレープフルーツの種子から抽出した植物エッセンスであり、中身はナリンゲニンなど抗酸化物質のかたまりである。

緑茶フラボノイドや柿渋など、植物由来で、新型コロナウイルスに効果があるとされるものは多数ある。納豆も効果があるという。その中でGSEを選択したのは、以下の理由による。

  • 除菌効果が高い
    植物エッセンスの中で、群を抜いて除菌効果が高い。もちろん新型コロナウイルスを抑制するという研究もあり、エンベロープをこわす様子が電子顕微鏡で撮影されている。
  • 無臭でさらさらしていて、扱いやすい
    種子のみから抽出したエッセンスであり、柑橘系の香りはまったくしない。使うと実感するが、無臭はとてもありがたい(むしろ強力な消臭効果がある)。
  • 30年の実績がある
    1990年ころに実用化されたエッセンスで、食品や化粧品の品質保持剤(防腐剤)として内外で利用されてきた歴史はもう30年になる。この間、GSEが原因の健康被害の報告もない。
  • 除菌効果が長時間続く
    GSEを主成分とするキッチン用除菌剤も市販されているが、「効果一カ月保証」をうたう。GSE水溶液は水性ペイントと似ており、水分が飛ぶと、油分であるGSEが表面に残り、除菌効果を継続させる。
  • 酸化物質ではなく、抗酸化物質であり、ヒトとモノにやさしい
    除菌剤の多くは酸化物質で、ピアノの弦が錆びるなどモノへの影響も大きく、ウイルスに効果のある濃度で使うと、肺炎を起こしたりもする。GSEは抗酸化物質で、海外ではサプリメントとして飲んでいるし、点鼻薬や吸入に使われるほど呼吸器系にも安全。モノへの影響も小さい。

cf.
In Vitro Analysis of the Anti-viral Potential of nasal spray constituents against SARS-CoV-2
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.12.02.408575v3.full


つまり、GSEは扱いやすくて効果があり、なにより安全ということである。これほどの味方は、ほかには見当たらない。30年の歴史があって、サプライチェーンが確立されており、入手しやすいのもいいところだ。緑茶フラボノイドや柿渋はその点でこなれていない。いくら効果があるといっても、納豆を吸入するわけにもいかないだろう。無臭で扱いやすいのはGSEの利点である。

加えて、GSEの成分であるナリンゲニン/クェルセチン/カエンフェロール/ヘスペリジン/アピゲニン(いずれも植物フラボノイド)で英語の医学論文を検索すると、新型コロナウイルスへの感染を予防する、早く治癒するといった内容の論文が多数出てくる。単なる除菌剤以上の効果も期待できるということだ。

起きたら寝癖なおしにGSE

当然のことながら、GSEはクスリではなく、自己責任での利用となる。論文はいろいろ出ているが、XlearというGSEを含む点鼻薬をCOVID-19の患者に治療の補助として投与したら、早く治癒したという論文以外は、in vitro(試験管の中)での研究だ。いくらin vitroで効果が出ていても、患部にどう吸収させるかという問題があり、効く保証はない。その意味で「気休め」である。藁をもつかむ、と書いたのはそのためだ。それを前提として読んでもらいたい。

まず朝、髪の毛の寝癖なおしに、GSEをスプレーする。クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での調査で、新型コロナウイルスの痕跡が多数見つかったのが、トイレの床と枕だった。枕に多数ということは、髪の毛に付着していたということである。

おでこの吹き出物に悩む人が、前髪を切ったらおさまる事例が示すように、髪の毛はいろんなものを付着させている。ウイルスが付着してもおかしくはない(きっと静電気が関係している。あるいは整髪料が菌・ウイルスをキャッチしている場合もあるだろう)。

私は満員電車で注意すべきは、ウイルスの髪の毛への付着ではないかと考えている。というのも、つい髪の毛を触るクセをもつ人が多いからだ。いくら手指を清潔にしたところで、そのあとウイルスまみれの髪の毛を触ったら、やはり汚染される。その手で目をこすったり、ピッツァを食べたりしているわけだ。

寝癖なおしにGSEを使うと、GSE成分が髪の毛に残る。GSEには効果の持続性があるから、その日はずっと付着するウイルスを抑制してくれるという期待をもてる(何度も書くが、気休めである。気休めといえば、海外サイトでGSE情報を検索すると、発毛育毛効果を記載しているものもある)。

スプレーを持ち歩く

アマゾンで購入した小型のスプレー(30cc)にGSE水溶液を入れて、持ち歩いている。アルコールと違って、頻繁に手指にふりかけても、まったく肌荒れしない。これはありがたい。

というのも、上に書いたように、調味料を手にしたり、髪の毛をつい触ったりすることを前提にすると、食事中にも手指消毒は必須だからである。ポテトに手をのばす前に、レモンを絞る前に、手指にスプレーしている。

うっかり衣服やカバンについても、変色などの心配がないのもいいところだ。アルコールや次亜塩素酸水が革のバッグにふりかかって、変色した事例かツイッターに出ていたが、GSEにはそういう心配がほとんどない。ピアノ鍵盤にも使える(アルコールでピアノ鍵盤を拭くと、ひび割れする)。

スプレーには別の使い道もある。まさに気休めだが、トイレや喫煙ルームのような狭い場で、空間にシュシュッとスプレーするという使い方だ。バスルームのような狭いところでは、空間へのスプレー噴霧でも、GSEが壁につくことがわかっている(カビの発生を防ぐ)。これで少しでもリスクが減らせる可能性がある。

とくに気になるのは床だ。飛沫は下に落ちる。「ウイルス対策には加湿が重要」というが、それは湿気を含むとウイルスが下に落ちるからである。ということは、床にウイルスが多数、ということだ。感染力を失っていないウイルスが、乾燥した後、ホコリにのって再び空間に舞い上がる危険がある。

床を処理できる薬剤はそう多くない。アルコールを使うと爆発・炎上の危険があるし、次亜塩素酸系の薬剤だと匂いに困る。その点、GSEは無臭で、燃える危険も皆無。使いやすい。

海外の研究だが、トイレの配管でマンション中にウイルスがまわって、クラスターが発生するリスクが報告されている(SARSのとき、実際に香港で起きた)。これなど、大便中のウイルスが水を流すことで飛び散り、乾燥後に浮遊し、それを吸い込んで感染するという話なので、床対策の必要性を示す研究だと思う。


cf.
COVID-19 Cluster Linked to Aerosol Transmission of SARS-CoV-2 via Floor Drains
https://academic.oup.com/jid/advance-article/doi/10.1093/infdis/jiab598/6505230


帰宅後は加湿器と点鼻

GSEは超音波式加湿器と相性がいい。超音波式加湿器は安価だし、性能がいいのだが、水が不衛生だと健康被害が出ることがある。内部で病原菌が増えてしまい、それをふりまいてしまうのだ。レジオネラ菌だと命にかかわる(死亡事例がある)。しかし、除菌能力をもつGSEを組み合わせれば安心できる。海外では、「山で遭難し、どうしても岩清水を飲まないといけないときはGSEを添加しろ」という生活の知恵が書かれているくらいだ。

誰とも会うことなく、密も避けて帰宅したときは、まっさきにお風呂に入って終わりだが、人と話したりして、「ちょっとヤバイかも」と思ったときは、超音波式加湿器を使ってGSEを数回吸入している。かなりヤバイ印象のときは、点鼻だ。これがどれほどの効果をもつかはわからないが、精神衛生上は、とてもいい。安心感がある。

アメリカの点鼻薬XlearはGSEを含んでいるし、イタリアの製薬会社Prodeco Pharmaには吸入用のGSE製品がある。これにヒントを得ての活用法である。

陣地を回復するための強力な武器

ヒトは高等生物と言いながら、じつは「微生物に生かされている」に過ぎない。今回のパンデミックは、改めてそれを実感させられた出来事だと思う。ちょっとバランスを崩した瞬間に、戦争を越える犠牲者が出る。

相手を押して、すこしはヒトの陣地を回復させたいところだ。GSEはそのための強力なツールになり得る存在である。幸いなことに、mRNAワクチンという、人体に戦いを予習させる武器を得ている。ここで必要なのは、まずは敵の数を減らすことだ。抗体があれば、ある程度の敵は撃退できる。しかし、多勢に無勢の場合はやはり感染してしまう。

ウイルスは目に見えないので、量的な感覚を持ちにくいが、感染者がクシャミや咳をすると、数100万個ものウイルスが飛び散るという。なにもしなければ、やられてしまう敵の数だ。

この数を減らす工夫が陣地回復につながるだろう。植物由来の抗酸化物質であるGSEは、ウイルスとの陣地争いでヒトの味方となってくれる、もっと注目されていい植物エッセンスだと考えている。

補足

なお、GSEで検索すると、塩化ベンザルコニウムのような農薬成分が混入しているという話が多数出てくるが、この問題にはGSE業界が対応しており、もう過去の話になっている(「ガスクロマトグラフィーで当社のGSEを検査したが、農薬成分は一切含まれていない」とわざわざウェブページで公表する会社もある)。

GSEそのものは油分なので、水溶液にする場合、グリセリンを界面活性剤として添加することが多いが、まったく添加剤を使わず、水溶液にしている会社もある。多用するなら、こちらのほうがいいだろう。内容成分が「精製水、GSE」のみのものである。