[COVID-19]感染者の症状

私はむやみな検査には反対である。検査の瞬間、陰性だとしても、まったく安心できないからだ。むしろ「私は陰性だ」と動きまわられるほうが危ないし、医療従事者を検査にさくよりは、治療に割り当てるべきだと思う。

WHOが発表した感染者の症状

でも、もちろん自分がどうか、というのは気になるものだ。WHOがタイミングよく、これまでの感染者の症状についてのレポートを出している。それによると、

  • 発熱が全体の87.9%、
  • せきが67.7%、
  • けん怠感が38.1%、
  • たんが33.4%、
  • 息切れが18.6%、
  • のどの痛みが13.9%、
  • 頭痛が13.6%

だそうだ。まあ、風邪と見分けがつかない(当然だ。風邪の一種と考えるべきものだ)し、 感染者のおよそ80%は症状が比較的軽いという。この状態が長引いたときに、病院に行くという判断でいいだろう。

重症化しやすい人

重症化しやすい人のデータもある。「 60歳を超えた人や高血圧や糖尿病、それに、循環器や、慢性の呼吸器の病気、がんなどの持病のある人」であり、致死率は以下のようになっている。

  • 循環器の病気がある人は13.2%、
  • 糖尿病が9.2%、
  • 高血圧が8.4%、
  • 慢性の呼吸器の病気が8.0%、
  • がんが7.6%
  • 80歳を超えた高齢者は21.9%

高齢者が命を落としやすいのは従来のインフルエンザと同じといえ、長く元気でいてもらいたいと思っているのに、感染症で5人に1人が亡くなるのはあまりにも悲しい。これからは、家庭に重症化しやすい人を抱えている人への注意喚起が重要になるだろう。

参照(NHKニュース)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200229/k10012308111000.html

追記

このWHO コロナウイルス報告書(2020 年 2 月 16-24 日)を、NPO 法人市民科学研究が訳したものが発表されている。ありがたい。