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「個人情報」の定義

「個人情報」という用語は、曖昧な定義のまま利用されている。そして人によって、受け止め方が違う。「個人を特定できる情報」と定義される例もあるけれども、これも不完全きわまりない。

ふと思いついた。「その情報が利用されることで、本人に不利益が生じる可能性の高い情報」と定義してみてはどうだろう。住所がわかれば、ストーカー被害を受けるかもしれない。メールアドレスがわかれば、スパムメールがやってくる。過去の病歴がわかると、就職できないかもしれない。購買歴が筒抜けになっていると、まんまとマーケティングの餌食になったり、しつこい勧誘にあったりする。

なんにせよ、個人情報の漏洩が問題になるのは、それによって不愉快・不利益なことを経験する可能性が高いからである。再帰的(リカーシブ)な定義になるが、「本人に不利益が生じる可能性が高い情報」を個人情報とすれば、議論がすっきりするはずだ。「それは個人情報といえるのか」という無毛な議論を、「その情報が流通することによって、個人が不利益を被ることはないか」という議論に変えることができるからである。