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新型コロナウイルス、必読の記事

もはや、インフルエンザのような位置づけの感染症として、COVID-19を受け入れざるを得ないという状況である。どこでウイルスを拾ってしまうかわからない。

とれる対策は、基本的にインフルエンザ予防と変わらない。そろそろ、「感染したかも?」と不安になる人向けの情報が欲しいと思っていたら、ハフィントンポストがまとめてくれた。これは全国民必読の情報だ。

新型コロナウイルス、症状は? 風邪とどう違う? 医師が解説
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5e49d774c5b64ba297514a2d

風邪の症状が1週間続いたら要注意

症状は2通りで、1)風邪の症状が1週間くらい続き、軽快になる(治る)、2)同じく1週間くらい続き、倦怠感と息苦しさが出る、である。2)は重症化するおそれがあるケース。そして<感染してから発症するまでの潜伏期間は5日(1-11日)ぐらいで、入院を要するほどに重症化するのは、さらに10日(9.1-12.5日)経ったころ>だという。これで、受診するかどうかの判断ができる。

家庭内での注意事項がさらに重要

そして、家庭生活へのアドバイスがある。これが親切だし、とても重要。私たちは、外出して帰宅するだけで、ウイルスを持ち帰る。以下、重要なところを上記記事から引用する。

ハイリスク者がいる家庭では、ウイルスを外から持ち込まないように、玄関先にアルコールを置いて帰宅時の手指衛生を徹底してください。
アルコールが手に入らないなら、おしぼりでもいいです(やらないよりはマシです)。とにかく、ドアノブなどあちこちを触ってから、洗面台に行っても手遅れということです。

そして、風邪をひいている人が部屋を出るときは、マスクを着用させて、アルコールで手指衛生をしてください。部屋の外では、できるだけ余計なものは触らないこと。トイレに行った後は、触った場所をアルコールを染みこませたペーパータオルで拭うこと。お風呂は最後に入ること。バスタオルは絶対に共用しないこと。
こうした対応を、発症してから7日間は頑張ってください。

ここでいうハイリスク者とは、重症化すると生命の危険にさらされる高齢者などのことである。既存のインフルエンザも死に至る病になることはよく知られている。この対応は、COVID-19の流行の有無にかかわらず、とても有益だ。

追記

この資料はCOVID-19の登場前につくられたものだが、インフルエンザウイルスを学ぶには適切な資料だ。読む価値がある(2.27)。
「インフルエンザってそんなに怖いの?」(PDF)
(清水則夫准教授/東京医科歯科大学難治疾患研究所ウイルス治療学)

マスク信仰を払拭する機会

マスクが品薄だそうだ。言うまでもなく、新型コロナウイルス感染症のせいである。ただでさえ、花粉症やインフルエンザが流行する時期だ。足りなくなるに決まっている。爆買いのオマケつきだ。

マスクで防げるのか?

しかし、焦ることはない。手洗いとアルコール除菌が感染防止に有効だと専門家が口を揃えている。それに、そもそもマスクで感染を防げるものだろうか。ちょうどいいタイミングで、首相官邸ウェブページに、
新型コロナウイルス感染症に備えて ~一人ひとりができる対策を知っておこう~
が掲載されたから、確認してほしい。はっきりと「マスクを着⽤することによる効果はあまり認められていません」と書かれている。

マスクには二つの問題があると思う。第一に、マスクの種類によっては、ウイルスは平気で通りぬけてしまう。これでは単なる気休めだ。そして第二に、防げたとしても、マスクを取り外すときに、指にウイルスをつけてしまう人が多い。

口・鼻付近のマスクの外側に、わんさか(呼吸で集めた)ウイルスが付着しているはずだから、絶対にそこを触らないようにしないといけない。そこを手でもって外したり、マスクの位置をなおしたりする人をよく見かける。これでは、指にウイルスが付着してしまうから、感染リスクが逆に高くなる。

もっと怖いのは、口・鼻側を内側に二つ折りにしてポケットにいれ、またそのマスクを使う人だ。ポケットの中にまでウイルスを蔓延させてどうする(どうしてもそれをする必要があるなら、内側が外側になるように折るべき)。マスクは使い捨てにするのが鉄則だと思う。満員電車でウイルスをマスクに収集して、ポケットにも溜めて、またそれを口・鼻に接触させるなんていうのは、愚の骨頂である。

むしろマスクは、他人のためにつけるものだと割り切るほうがいい。咳やクシャミによる飛沫を防ぐ。ウイルスに関していえば、マスクは防御するのではなく、周囲の人を攻撃しないためのエチケットツールである。そういう症状のない人は、マスクを医療従事者と花粉症の方に譲るべきだろう。

マスク信仰が問題だと思った地下鉄サリン事件

「マスクで防げる」と思いこむことの怖さをまざまざと感じたのは、地下鉄サリン事件(1995年3月20日)のときだった。築地小学校の生徒たち全員に、ふつうのガーゼのマスクをさせて、集団下校しているニュース映像にショックを受けたのである。

サリンのような毒ガスに見舞われたら、ともかく衣類をすべて脱いでシャワー、というのが常識だ。衣類に付着したサリンを吸い続けることになるからだ。にもかかわらず、わざわざ子供たちの顔にガーゼをあてて下校させるなんて! かつ、それを「安全対策をして下校させた」と報じるテレビ。あまりの無知、あまりのナンセンスさに、絶望的な気分になったものである。

日本人の「マスク信仰」は、この機会に払拭したほうがいい。花粉症には有効な自衛手段になり得るが、ウイルスに対抗するには限界がある。それどころか、扱いを誤ると、マスクをつけることで、かえって感染リスクを大きくしてしまう。

手洗いと洗顔+アルコール消毒

冒頭で紹介した首相官邸の情報には、手洗いが有効とあり、その洗い方までイラストで解説されている。マスクよりも、手洗いが重要だ。そしてアルコール消毒を併用しよう。新型コロナウイルスは、幸いなことにエンベロープ型ウイルスであり、アルコール殺菌が効く(ノロウイルスやロタウイルスなどにはエンベロープ(脂溶性の殻)がなく、アルコール殺菌は無効)。

マスク信仰に続いて、もうひとつ意味がわからないのが、うがいである。喉に病原菌やウイルスが体内に侵入するのをブロックする機能があるとは思えない。喉にウイルスが多数いるくらいなら、もう感染していると思ったほうがいいだろう。むしろ、たんに水を頻繁に飲んで、洗い流すほうがいい。うがいの努力よりは、手洗いとアルコール消毒、そして洗顔だと思う。

追記
厚生労働省のTwitterをフォローしておこう
https://twitter.com/MHLWitter

リンク先のイラストが参考になる。
マスクの効果と正しい使用方法(自治医科大学付属さいたま医療センター)

他人へのエチケットとしてマスクをしたいが、入手できないときの参考
ハンカチマスクの作り方
キッチンペーパーマスクの作り方

ニューヨークタイムスの特集記事。わかりやすい。
How Bad Will the Coronavirus Outbreak Get? Here Are 6 Key Factors

開業医によるまとめ
【新型コロナウイルス】『一般の人にマスクは効果はありません』という医療関係者にとっては当たり前の事実について科学的に書いてみた【2019-nCoV】

朝日新聞にマスクの効果についてのわかりやすい解説がのっていた
飛沫感染、マスクの予防効果は?
これによると、一般的な不織布マスクは5マイクロメートルの隙間。細菌とウイルスはすりぬける。

日刊ゲンダイが、子どもはマスクの表面を触ってしまうことが多く、かえってマスクさせると感染リスクを高めるという話を記事にしている(2.27)
マスクは感染リスクを高める恐れ「子どもには厳禁」と医師が見解【新型コロナを正しく恐れる】

震災時にコンビニPOSの活用を

阪神・淡路大震災から25年が経過し、当時の記録をインターネットに残していく試みもさかんだ。たとえば神戸市は「神戸GIS震災アーカイブ」 を公開している。

阪神・淡路大震災「神戸GIS震災アーカイブ」の公開について
https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/20200116040301.html

「POSで支援」というアイディア

大震災後、雑誌に寄稿したことだが( 「大震災とインターネット」、『諸君』1995年4月号掲載) 、それが25年たっても実現できていないので、再度書いておきたい。震災時の支援に「コンビニPOS」を利用してはどうか、という話である。

阪神・淡路大震災の規模になると、必要な物資も膨大である。人口密集地での災害だからだ。水も必要、電池も必要、生理用品も乳児用品もいる。そして必要なものは、時々刻々と変わる。その効率的な支援を、コンビニのPOSを使ってできないか、というアイディアだ。

POSはPoints of Salesの略で、バーコードを読むたびに、売上が即時カウントされている。その能力を活用したい。次のようなステップとなる。

  • 全国のコンビニに「救援物資寄付用バーコード」を用意する
  • それをみて、店頭で「水が足りないなら、1ケース寄付します」などと選択する
  • 店員は当該バーコードを読み、決済をする
  • 本部のサーバで全国から寄付された物品の情報をまとめ、被災地に最も近く、動けるコンビニから配達する(売上を被災地のコンビニにつけるともっといい)
  • 本部のサーバに集約される寄付状況データを現地の災害対策本部と共有し、つねに「いま足りないもの」をアップデートする(バーコードを読んだときに、「水は足りています」といった表示を出す)

コンピュータとネットワークを活用して、トラックをも倉庫として使う進んだ業界だ。これくらいのことは、その気になればできるはずだろう。ぜひ業界内で話し合ってほしい。

仕分けの苦労くらい、想像すべき

この方式を実現できれは、被災地の負担が減る。阪神・淡路大震災のとき、現地が頭を悩ませたのは、荷物の仕分けだった。善意がぎっしり詰まっているものほど、始末に負えない。箱をあけると、靴下から電池まで、いろんなものが入っている。

それをひとつひとつより分けて、乾電池は乾電池の箱へ、生理用品は生理用品の箱に詰めなおさないと、次のステップにうつれないのだ。ただでさえ被災して人手がない状態である。荷物の仕分けという、余計な負担を被災地にさせるべきではない。

せめて、箱の中身は「同じもの」(単三電池なら単三電池だけ、タオルならタオルだけ)にして、外に大きく内容を書くべきである。震災発生時のアーカイブを残すことも重要だが、それから数か月の間、現地がどんなことに困ったのか、という情報も、知識として整理し、ひろめていかなくてはならないと思う。

「全員団結」というナンセンス

いよいよ東京オリンピックの年となった。オリンピックは、けっして嫌いではない。夏の開催にこだわるなら、もうこれからは毎年アテネで開催したらどうか、という意見はもっているけれども、各国で開催する意義もなくはない。

ホストがナショナリズムに走ってどうする

しかし、その意義を台無しにしかねないのが、このサイトだ。個人がたてたプライベートなサイトではない。JOCの公式サイトである。URLもdanketsu.jpという安直なもの。

日本は世界から選手を迎えいれる側である。ホストである。ホストはオリンピックの精神にのっとり、どの国の代表選手も温かく受け入れ、応援し、相互理解をはかるべきではないか。「日本中が心をひとつに、東京2020オリンピックに参加する選手たちを全力で応援しよう」というのであれば納得もする。

さらに恥ずかしいメッセージングが、これだ。

JOCにとってのオリンピックは、「勇気を出して参加しよう」という呼びかけをしなくてはいけないようなイベントらしい。世界のトップレベルのアスリートたちが全力で競う姿に触れ、応援するのは楽しみだと思うのだが。

誰を、どの国を応援するのも、個人の自由だ

うんざりするのは、このメッセージングがファシズム的であることである。「日本人なら日本代表選手を応援しろ。団結しろ」という。ホストタウンとして、各国の代表選手を受け入れる地方自治体の人たちは、その国の選手を応援したいだろう。それが国際親善・相互理解の第一歩であって、オリンピックを招致しておいて、他国の選手を応援することを否定するようなアクションを起こすのはナンセンスに過ぎる。JOCにオリンピックを主催する資格はあるのか、と問いただしたい。

落ちたリンゴで考えたこと

突然、友人から久留米市の「まるは油脂化学株式会社」を紹介された。無添加石鹸をつくっている会社である。ピンときた。この友人はセンスがいい。

まるは油脂化学は、植物からエキスや精油を抽出して、固形石鹸、洗濯用・食器用液体石鹸、シャンプー&リンスなどを製造する企業だ。即座に、台風で落ちたリンゴの映像が浮かんだ。落ちたリンゴはカビなどの心配があり、商品として流通させることは難しいが、石鹸に生かせる可能性はある。

その後、同社の三代目・林 眞一氏から直接、連絡をいただいた。内容は以下の通り。

  • 被害を受けた農産物を使った石鹸製品の企画・製造の相談に乗ることができる(無料)
  • その後は、OEM製造を請け負うことが可能(試作から有料)

すなわち、被害を受けた農産物を生かす選択肢が増えるという話である。なにより、無添加にこだわるところがいい。私自身、パラベンとエデト酸塩が入っている石鹸を使うと肌の調子が悪くなる。

また、石鹸は自家用に作るのは容易だけれども、商品にするのは難易度が高いもののひとつ。労働安全衛生法、家庭用品品質表示法、景品表示法、環境基本法、容器包装リサイクル法、毒物及び劇物取締法、化審法、化管法、製造物責任法(PL法)などをクリアする必要がある。OEM製造なら、これらを製造元がクリアしてくれるというメリットがある。

「災害対策」を越えて

重要な点は、同社の提案は無償ボランティアでも、その場かぎりの支援でもないということである。農産物の産地が、別のビジネスを展開するパートナーになるという申し出だ。

これは災害支援の枠にとどまらない提案である。いや、むしろリンゴが落ちてから相談していては、間に合わない可能性もある。農産物の別の利用法として、日頃から検討をしておく価値のある提案だ。

産地には、摘果されたものも、規格からはずれたものもある。災害時にとどまらない。日頃から、ホウレンソウの石鹸から、青ミカンのシャンプーまで、製品化できる可能性はあるだろう。

Climate changeはもう疑いようがない事実で、ここ数年、日本列島では毎年のように広範囲の豪雨災害が起きている。30年に一度、50年に一度の災害なら、その場かぎりの支援でも間に合うかもしれないが、もはやそれではカバーしきれない。この規模の災害を、来年も経験するという覚悟が必要だ。日頃から農産物の「別の利用法」を開拓していれば、それが災害への備えとなる。

SNSの活用は必須

ただし、石鹸を作るだけでは、道半ばであることもまた事実だ。作ったものが商品として定着しなければ、ビジネスにならない。つまり、売れるものにする必要がある。

仕上がった石鹸がステキなものであることは当然として、パッケージデザインからPR戦略まで、知恵を絞る必要があるだろう。原材料があり、製造工場があっても、「商品」はできない。そして商品ができても、販売はもっと難しい。

幸い、テレビコマーシャルをうたないと告知できず、問屋が扱わないとまったく売れなかった時代と異なり、いまはウェブページとSNSを使って告知することができ、ネット通販で直販することができる。資本がなくても、知恵と熱意で突破できる可能性があるということだ。挑戦する価値はおおいにある。

本件の相談先

まるは油脂化学株式会社
福岡県久留米市高野2-8-53   〒830-0002
Tel. 0942-32-9529
http://www.nanairo.co.jp/

試作費用:2万円(固形石鹸)/3万円(液体石鹸)
相談:無料

※投稿トップの画像は、 長野県「みはらしファーム」の投稿より。

ラグビーという競技の本質

ついにRugby World Cup Japan 2019が始まった。
長年のラグビーファンなら、こみあげてくるものがあるに決まっている。1995年の第3回大会での、あの、オールブラックスとの一戦(17対145という歴史的敗戦を喫した、ブルームフォンテーンの悲劇)を胸に刻んでいる人間であれば、なおさらだ。

あのとき、「(100点差もつくなら)もう、アジア枠はいらないんじゃないか」という議論まで巻き起こっていた。あのままの日本ラグビーだとしたら、RWCを日本に誘致できるはずもなかっただろう。選手たちだけではない。すべての日本ラグビーの関係者に、祝福と感謝の気持ちの両方を表したい。すごいことをやってのけましたよ。あなたたちは。

ところで今日は、開幕してから迎える最初の日曜日だ。朝からあちこちの番組で、ラグビーのルールの解説をしている。誰もが「難しい」「わからない」といい、「この二つだけ覚えてください」とラグビー経験者のタレントが説明をする。曰く、1)ボールを前に投げてはいけない、2)ボールを落としてはいけない――難しいから、せめてこの二つだけでも覚えておきなさい、というわけだ。

ひょっとして、説明している人間自身が、ルールどころか、ラグビーという競技の本質を理解していないんじゃないかと不安になる。これはルールを説明しているのではなくて、頻繁に起きる反則を説明しているだけだ。

ラグビーのルールは単純

ラグビーは単純な競技である。競うのは「相手を押し込んで陣地を奪うこと」だ。そして「自分の陣地内でしかボールを手で処理してはいけない」というのが、基本中の基本のルールになる。

相手陣地との境界線(オフサイドライン)はボールの位置である。ボールを手で処理できるのは、オフサイドラインより手前、すなわち自分の陣地にいる選手だけだ。そして、「ボールより前にいる味方選手」は、相手の陣地に取り残された選手であるから、プレーに関与できない。

これが基本中の基本のルールであり、ほとんどのルール・反則はここから説明ができる。やってみよう。

ラグビーの「トライ」とはなにか

対峙する相手チームを押し切ることである。相撲でいう寄り切りだ。相手のインゴールにボールを接地することを「トライ」というが、これが相手チームを寄り切ったという証拠である。自分の陣地を相手陣まで拡大することに成功したという話であり、目的を達成したから、試合が止まり、点数が入るのだ。

ところで、昔はこれによって、「ゴールポストに向かってキックする(ゴールキックの)権利」、すなわち得点への挑戦権を得たそうだ。だから “Try” といい、トライそのものは0点だった。いやいや、こんな大変な思いをするんだし、トライに重きを置きましょう、という話になって、5点となっている(ルールによって異なる。歴史的にも異なり、3点の時代もあった)。

「前にパスをしてはいけない」(スローフォワード)のはなぜか

ボールの前、すなわち相手陣地にいる選手にボールを渡しているからである。早い話が、オフサイドだ。陣地を奪い合うゲームであるから、まずボールをもった選手が1)前に突進して陣地を押し込んで自分の陣地をひろげ、2)自分の陣地内に展開している味方選手にボールを渡す。

「後ろにパス」をしているのではなく、「押し込んで陣地を拡大してから、オフサイドにならない位置にいる味方にボールを渡して敵をかわしつつ、みんなで相手のゴールをめざす」のである。

「ボールを落としてはいけない」(ノックオン)のはなぜか

まず(テレビでやっていた)この表現は間違っている。正確には、「ボールを前に落としてはいけない」である。横や後ろに落としている場合はセーフだ。

ボールを前に落とすのは、相手陣地にボールを渡す行為である。自陣内ではなくなるので、もうそのボールを手で処理できない。これがノックオンだ。

そしてこれはイーブンボールであるから、その場で敵味方がボールを奪い合う(正確には、「相手を押し込んで、ボールを自分の陣地内のボールとしてから、手で処理する」)べきものだ。

しかし、ノックオンはたいてい後ろでボールをもらった選手がしでかすもので、相手選手は遠く離れているから、ここでイーブンボールとしても、フェアな奪い合いとはならない。だから、ボールを前に落とした時点での相手ボールスクラムとしているわけだ。

スクラムとは、選抜された選手同士で押し合い、陣地の奪い合い(ボールを手で処理する権利の奪い合い)をするデザインされたマッチアップであり、とてもフェアな措置である。

なお、ノックオンには例外もある。キックチャージだ。相手がボールをキックするところに飛び込んで身体に当てた場合は、ノックオンとはしない。こういうのは、ゲームをおもしろくするためのルールである。

ハイパントのあと、ほとんどの選手が眺めているのはなぜか

ボールを高く蹴りあげて突進し、落下地点でボールを奪い合う戦術をハイパントという。ボールが落ちてきたところでマイボールにできれば、一挙に陣地を奪うことができる。

しかし、ボールが空中にある間、ほとんどの選手がボーッと立っている。誰もボールの奪い合いに参加しようとしない。ここが、類似スポーツであるサッカーやアメフトと最も異なるところだといっていい。

こうなってしまうのは、「ボールを蹴った時点で、ボールより前にいる選手はオフサイド」だからだ。プレーに関与したら反則になるから、オンサイドの選手が自分を追い越してくれるまで、突っ立っているしかないのである。

プレーしていいのは、オンサイドの選手(ボールをキャッチした選手と、その時点でボールよりも自陣よりにいる選手)のみである。だから、ハイパントを蹴った選手自身(と数名のオンサイドの選手)が、ボールの落下地点に突進する。

ハイパントというくらいで、ボールを高く蹴るのが常道だ。高く蹴るのは、オンサイドの選手がボールの落下地点にたどりつくための時間を稼ぎたいからである。「いいハイパント」は、結果論で判断する。オンサイドの選手がダッシュして、落下地点にちょうど間に合う距離と高さのパントキックが、ベストなキックである。

アクシデンタルオフサイド

ラグビーほどオフサイドラインがダイナミックに、大きく変化するスポーツはないかもしれない。味方陣地の奥にボールを蹴られてしまったら、そのボールの位置がオフサイドラインとなり、そこから相手陣までの間にいる選手はプレーに関与できなくなる。

ハイパントがあがると、大半の選手がボーッと立っているのは、これが理由であると説明した。ほかにも、なにしろ肉体のぶつかりあいばかりのスポーツで、オフサイドラインが頻繁に前後するので、いろんなことがある。

けっこう見かけるのが、ボールをもった選手が突進している間に、オフサイドポジションにいる味方選手にぶつかってしまう例だ。アクシデンタルオフサイドという反則となる。

わかりやすかったのが、RWC Tokyo 2019の開幕戦「日本 VS. ロシア」の後半のアクシデンタルオフサイドである。ボールの前に倒れ込んでいる味方選手にボールがぶつかり、はねかえったボールを処理しようとして、笛が吹かれた。意図してやったわけじゃないが、オフサイドポジションにいる味方選手がプレーに関与しちゃったね、という判定である。

アメフトとの相違

そしてこう整理すると、アメフトとの根本的な相違は、オフサイドに対する考え方の相違だということに気づく。「ラグビーからオフサイドという概念をとっぱらったのがアメフトだ」といっても、過言ではないだろう(唯一残っているのは、プレースタート時のスクリメージライン)。だから前にパスもできる。陣地の奪い合い、という概念がなくなり、かわりにボールを運ぶゲームとなっている。

伝説では、サッカーをしていた子供が、「こっちのほうが早い」と手でボールをもって走ったことから、ラグビーが生まれたという(イギリス)。だからサッカーとラグビーは兄弟ゲームなわけだが、この二つも、オフサイドの概念の相違が大きい。オフサイドラインが選手に依存して前後するのがサッカー、ボールに依存して前後するのがラグビーである。

ゲームを楽しくするためのルール

ここまで述べてきたのは、ルールというよりは、ゲームの基本デザインである。ラグビーというスポーツの骨格を決めているのが、「自分の陣地内でしかボールを手で処理してはいけない」というルールである(まあ、その意味では、タレントが「前にパスしてはいけない」「ボールを落としてはいけない」の二つを基本ルールとして紹介したのは、正しい)。

この基本ルールの上に、ゲームを楽しくするためのルールが体系化されている。基本は「相手を押し込んでボールを自陣内とし、手で処理する」ことであり、それをフェア(対等)な条件でやるためのルールが整備されている。

その代表が、「タックルされた選手はボールを離さなくてはならない」というルールだ。倒れた選手がボールを抱え込んでしまうと(ノット・リリース・ザ・ボール)、押し込んだところで、ボールを生かせない。イーブンな押し合いと、押し合ったあとのすみやかなボールの処理をさまたげるものが、反則として規定されている。

危険を避けるルール

法律もそうだが、ルールは「なぜそれが規定されるに至ったか」を考えることが、理解のためには必要である。ノット・リリース・ザ・ボールという反則は、抱え込まれるとボールを奪い合う醍醐味がなくなるから規定されている。キックについても、「蹴りあいで終わったら、おもしろくない」というルール変更が何度も行われている。

もうひとつ覚えておくべきなのは、危険を避けるためのルールだ。ラグビーはタックルが基本の激しいスポーツだが、タックルしていいのは、ボールをもっている選手のみであり、ボールをもっていない選手へのタックルは禁止されている。

また、危険なタックルも禁止である。とくにハイタックルへの笛は厳しい。プロレスのウェスタンラリアートのように、首から上に腕が入ると死に至る危険もあるから、当然だろう。

激しいスポーツに見えて、コンタクト(接触)していいのは、スクラム・モール・ラックでの押し合いと、ボールをもっている選手へのタックルくらいである。じつはとてもコンタクトが制限されている。アメフトと比べてみるといい。

基本戦略と番狂わせが起きにくい理由

相手の陣地まで押して寄り切るのが、ラグビーの戦いである。基本戦略は「押し勝つ」ことに尽きる。スクラムで押し、モールで押し、ラックで押す。選手がボールをもって走り、タックルされて倒れた次の瞬間が見どころである。ボールを奪い合うのではなく、押し合っている。マイボールにできるかどうかは、相手を押せるかどうかだ。

番狂わせが起きにくいスポーツといわれる理由は、「押し」が弱いチームは、マイボールスクラムも押されてボールを奪われたり、思い通りのプレーをさせてもらえかったりするし、ラックでも相手よりも多い人数で押し込みにいかないと対抗できないため、数的優位をつくられやすいからである。

モールで押し負けるようだと、ほんとうに厳しい。ゴール前に攻め込まれて、モールをつくられた時点でトライを覚悟することになる。今回のRWCの予選プール、オーストラリア VS. フィジーで、後半に入ってフィジーが逆転を許し、ズルズルと負けたのは、モールで負け始めたからだ。逆に、2015年のRWC England 2015の日本チームを見てびっくりしたのが、南アフリカを相手にスクラムで負けず、モールも押し込んだことだ。

ラグビーでは、世界ランキングよりも、その日の試合で押せるかどうかが重要である。あの日の日本は、けっして格下チームなどではなかった。

キックの使い道

押し合いだけで勝負が決まるのも、ちょっとおもしろくない。アタックをいくらしかけても、タックルで転がされ、歯が立たない。相手がボールをもったら、もう誰も止められない、というようなケースだ。

この局面を打開できるとすれば、キックである。敵の選手のいないところ(「スペース」という)を狙ってボールを蹴り、味方選手にキャッチさせて、いっきにトライまでもっていく。足の速い選手がいると、これを狙いやすい。

もうひとつ、相手を押し戻すのにも、キックを使う。サッカーでも、ゴール前でシュートを打たれそうな危ない場面で、大きく蹴りだすのを「クリアする」という。自分のゴールからボールを遠ざける行為である。ラグビーのキックの多くは、クリアと同じ意図だ。相手ボールになることを覚悟しても、陣地を挽回するほうが得策、という判断である。

松島、松島と言いすぎるな

最後に、ロシア戦で三度のトライを決めた松島選手をヒーロー扱いするマスコミ(とくにテレビ)に苦言を書いておきたい。キックオフのあと、ひとりで走りきってのノーホイッスルトライなら、まだ話はわかるけれども、今回のはそうではなかった。

彼自身が「みんなでとった」と言っている通りである。あそこまでボールを運んだ(オフサイドラインを押し上げた)のは全員の努力であり、彼は最後にトライをしただけだ(三本目のトライは彼でなければとれなかったかもしれないが)。むしろ松島選手にボールが渡るひとつ前、ふたつ前のプレーに注目し、そこを解説してほしい。前の段階で相手選手をひきつけているから、数的優位となり、松島選手が「余る」のである。

この試合では、FWの選手の活躍も目立った。この記事はとてもいい記事だ。
ラグビー日本代表に勢いを与えた2人のFWデータで振り返るW杯・ロシア戦
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201909210005-spnavi

iPhone/iTunesの曲順変更

趣味の話である。音楽のことだ。いまでも残念に思っているのは、ソニーのウォークマンである。まさかウォークマンの牙城が、もろくも崩れさるとは、思っていなかった。言うまでもない。アップルのiPodにしてやられてしまったのである。

敗因はいろいろ考えられる。第一に、日本企業は著作権との向き合い方が下手だということが挙げられる。それを気にするあまり、リッピングやダウンロードの世界の構築に及び腰になってしまった。

第二に、「単体」での性能にこだわりすぎた。おそらくソニーの技術陣は、iPodの音を聴いて、「こんな音質では、ウォークマンの敵ではない」と判断したのではないか。しかしiPodは、リッピングもダウンロード購入もできるiTunesでシェアをのばした。もはや単体の性能は問題ではない。そこを見誤ったのではないかと思う。

iTunesは使いにくい

しかし私は、いまからでも逆転は可能と見る。iTunesとiPod/iPhoneを使っているが、iTunesがけっこう使いにくいからだ。まだまだ、アプリケーションとしての機能は未熟である。もっと洗練された、もっとユーザーに便利な機能を充実させたアプリケーションを開発すれば、リプレイスすることは可能なはずだ。

というわけで、やっと本題である。iTunesを使って困ったのが、プレイリストにおいて、アルバムの通りに曲が並ばないことだった。しかし、なんというのか、プレイリストの最後に
「プレイリストがミュージックである」
の一条件を加えると、曲順が正しく並ぶ。まったく謎だ。不思議だ。ちゃんと並ぶから文句はないが、こんな余計なことをしなくても、曲順はアルバムの通りに並ぶべきだし、任意に順番を変えることにも対応すべきだろう。
諦めるのはまだ早い。話題になるような使いやすく、性能がよく、ユーザーフレンドリーなアプリケーションとともに、ウォークマンが復権することは可能だと思うし、ぜひそれを期待したい。

iTunes設定
プレイリストの最後の条件が鍵

高校野球から電力を考える

夏の甲子園の予選が始まっている。果たして、160km/hピッチャーの佐々木朗希君(大船渡高校)を甲子園で見ることができるのだろうか。きっと今年は、予選から注目を集めるだろう。

出世ルートを作った点は評価

一方で、高校野球には「納得できない」ことも多々ある。美談をつくりすぎるマスコミもどうかと思うし、いまだにほぼ全員が丸刈りというのも異様だ。不祥事で出場辞退というのも、連帯責任が過ぎる。暴言・暴力も珍しくないし、「日本陸軍の伝統が最後まで残っているのが高校野球だ」と表現したくなる。

それでも、甲子園はとてもいい。球児に出世ルートを提供しているからだ。クラシック界のコンクールと同じである。出場し、ファイナリストに残るなどの活躍を見せれば、世に出るチャンスとなる。こういう出世ルートは、たくさんあったほうがいい。若い当事者にとっては希望である(もちろん、コンクール歴はなくても、甲子園出場歴がなくても、活躍している人も多数いることも覚えておきたい)。

心配なのは熱中症

しかし、とても心配なこともある。熱中症だ。もはや、「私の若い頃は水も飲まずに頑張ったもんだ」という昔話は通用しない。それくらい、暑さが過酷になっている。頑張りすぎて、命を落とす球児が出ることを覚悟しなくてはならない情況だと思う。そこまでではなくても、頭がボーッとしたところに打球が飛んできたりすれば、エラーで試合を壊すかもしれない。

かといって、球児たちの夏休み以外に開催の選択肢はなく、頭を抱えているのではないかと想像する。いや、私には二つの提案がある。

ひとつの方法は、サッカーのような予選リーグと決勝トーナメントに分けて開催し、甲子園は決勝トーナメント(ベスト8)以上に限定して開催することだ。夏休み期間中に、地域ブロックごとの予選リーグを開催して、8チームまで絞ればいい。これなら、甲子園では最大3試合の開催だ。中3日あけたとしても1週間で終わるから、甲子園の秋開催も可能だろう。難点は、阪神タイガースが優勝できない言い訳(死のロード)がなくなることだけだ。

ベスト8からの甲子園にすれば、連投を避けながらも、1週間で終わる

ナイトゲームの活用を

もうひとつの方法は、試合を「早朝から2試合」「夕方から2試合」にすることだ。つまりはナイトゲームを併用して、炎天下でのプレーを避けるということである。
そしてこれは、電力需要を抑制するにも役立つ。「炎天下の午後2時に、多数がエアコンの効いた部屋で甲子園を観る」というのは、電力供給側にとっては地獄のような話である。それに比べれば、ナイトゲームの時間帯に電力を使ってくれるほうがいい。この話をきちんと理解してもらうことが、これからの日本のためにとても重要であるので、詳しく説明する。

ピークを抑えることが大切

市民生活も企業活動も、電力が支えているのが現代社会である。停電になるといたるところで損失が発生する。だから、電力供給側にとっての恐怖は電力が不足することだ。発電能力は常に需要を上回っていないといけない。原子力発電に頼らざるを得なかったのは、このためだと言っても過言ではないだろう。

その一方で、電力需要には波がある。昼間はさかんに使われるが、深夜になると需要が激減する。ピーク需要が大きくなればなるほど、電力供給のマネジメントは難しくなる。ピークにあわせなくてはならないが、あわせると、夕方以降、朝まで能力の大半が遊んでしまう。

だからともかく、電力に関しては、ピークを抑える努力をすることが、なにより大切だ。「脱原発」を口にするなら、なおさらである。ピークをもっと抑えれば、原発の再稼働は不要になるかもしれない。統計数値を出すまでもなく、日本の電力需要のピークは、エアコンがぶん回り、企業活動も活発な真夏の午後2時頃だ。ここに夏の甲子園がぶつかっているということである。

電力をもっと理解しよう

私自身の立場は、「時間をかけて脱原発を実行する」である。いますぐすべての原発をやめろ、と口にしたいところだが、その前に、ひとつひとつの努力を重ね、ピーク需要を減らさなくてはならない。ひとりひとりが、電力について、もっと理解を深める必要があると考えている。

3.11のあとに飛び交った意見を読んで、その思いを強くした。なかでも「コンビニの深夜営業をやめろ」という意見にがっかりした。深夜は電力が余っているから、そこでやめる必要はないし、そもそも閉店したところで、店内の冷蔵庫・冷凍庫は動いているから、たいした節電効果はない。むしろ言うなら、「13時から15時の間、コンビニを一斉休業にしろ」、あるいは「13時から15時の間、冷蔵庫・冷凍庫の扉をあけるのをやめろ」だ。

ほかにも、やれることはある。家庭内を直流化するとか、寿命のないバッテリを開発するとか、コジェネ発電と再生可能エネルギーの利用を中心とした分散型電力供給システムを普及させるとか、である(これについては、東京大学のナノテクノロジーのプロデュースもあり、いくつかのプランをもっている)。
まずはピーク需要を減らしてこその、脱原発である。

「サディストな傍観者」になってはならない

高校野球に話を戻すが、気になるのは、高野連とファンが「サディストな傍観者」になっているのではないか、ということである。熱中症になんの対策もとろうとしないのもそうだし、「フェンスに激突し、骨折しながらの好補」や「連投につぐ連投で肩をこわした悲運のエース」を楽しんで消費していると言っても、過言ではない。

頭からぶつかってもケガをしないフェンスにすればいいだけでしょう。そして、上で紹介した試合スケジュールにすれば、エースの連投も避けることができる。打てる手はあるのに、なにもしないのだから、「ケガをしながらプレーする球児」をショウ化するのが高野連という組織であり、「かわいそう」といいながら、サディスティックに楽しんでいるのがファンだ、ということになる。

高野連が自ら改革できない組織なのであれば(残念なことに、日本の組織はたいていそうである)、こういうところをきちんと指導してこその文部科学省の存在、ではないか。球児と電力を守り、脱原発に貢献する英断を期待したい。

アクセルとブレーキの踏み間違い対策

毎日のように、「アクセルとブレーキの踏み間違い」による事故が報道されている。コンビニに突っ込んだり、暴走したりと、枚挙に暇がない。なかでもショックだったのが、この映像だ。福岡での大きな事故のドライブレコーダー映像である。

明らかに、アクセルをベタ踏みしての暴走だと思う。きっとドライバーは「ブレーキがきかない」とパニックになっていたと予想される。

さまざまなアプローチ

この問題に対して、さまざまなアプローチがされている。たとえば、ナルセ機材有限会社の「ワンペダル」だ。ワンペダルでクルマを走らせる機構で、ともかく「踏めばブレーキ」である。アクセルは足を右に傾けることで操作する。

ワンペダル
http://www.onepedal.co.jp/products/

急発進を抑止する装置もある。Autobacsで販売されている「ペダルの見張り番」は、発進時にアクセルペダルが踏み込まれた場合、踏み間違いと認識し、アクセル開度を電気的に制御して、エンジンが反応するのを抑え込む。

ペダルの見張り番
http://www.onepedal.co.jp/products/

「ベタ踏みなら反応しない」でいいのでは?

上の「ペダルの見張り番」が、なかなかスマートだ。踏み間違いと判断したら、電気的にスロットルを絞る。そうなのだ。いまどきのクルマは、アクセルも電気信号を出しているだけである(昔はスロットルを物理的に動かした)。

ということは、電気信号の処理方法を変更すれば、セッティングを変えられる。クルマの挙動を変更できる。私の提案は、「アクセルをベタ踏みされたら、それには反応せず、逆にスロットルを絞る」というセッティングである。

通常の運転でアクセルをベタ踏みすることは、あまりない(オートマチック車だとシフトダウンのスイッチを仕込み、ベタ踏みでキックダウンする設定のものもある)。「ブレーキペダルを踏んでいる」と勘違いしているから、アクセルペダルを踏み込むわけだ。

その操作に対して、「エンジン出力がさがる」(スロットルを絞る)という挙動を設定すれば、踏み間違えても、加速はしない。上の動画のような暴走は防げるだろう。それでいて、日常の運転に悪影響を与えることもない。

いや、「パトカーに追尾されての暴走」も、減らすことができるのではないか。

プリウスのペダル(https://car.watch.impress.co.jp/img/car/docs/361/510/html/pt104.jpg.html