「実験工房」連載終了

最初の原稿を書いたときは、まだ20代だった。『日経トレンディ』の連載「古瀬幸広の実験工房」である。連載300回・25年をもって最終回を迎えた。現在発売されている2016年12月号が最後である。

連載の話をもってこられたのは、当時日経トレンディの副編集長だった能勢剛氏だ。イラストは藤井龍二氏にお願いすることにし、そろそろと始めたわけだが、5年たっても10年たっても終わる気配がない。写真は最初の数回を除いて、山本琢磨氏。ほぼ3人の固定チームで300回をこなしてきた。歴代の担当者と藤井さん、山本さんには本当に感謝している。一度も原稿を落としたことはなかった。

基本コンセプトは、「必ず使い込んで評価する」「必ず開発した当人に取材をする」だった。したがって、300回の連載中、300人以上の方に取材したことになる。対応していただいた各社の方々(含む広報担当者)にも謝意を表しておきたい。そしてなにより、連載が続いたのは読んで支えてくださった読者のおかげ。ご愛読、ありがとうございました。

『日経トレンディ』2016年12月号